<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 渭上偶釣>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 漢文有假名>
<style2: 日本漢文訓讀附假名標注>
<TranslatedTitle: 渭上たまたま釣る>
<BookPage: 165-166>
<UsedPage: 2>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
渭水如鏡色，
中有鯉與魴。
偶持一竿竹，
懸釣在其傍。
微風吹釣絲，
嫋嫋十尺長。
誰知對魚坐，
心在無何鄉。
昔有白頭人，
亦釣此渭陽。
釣人不釣魚，
七十得文王。
況我垂釣意，
人魚又兼忘。
無機兩不得，
但弄秋水光。
興盡釣亦罷，
歸來飲我觴。
<End Poem>
<Translation>
渭水（えすえ） 鏡色（きゃうしょく）のごとく、中（なか）に鯉（り）と魴（はう）とあり。たまたま一竿（いっかん）の竹（たけ）を持（ぢ）し、釣（てう）を懸（か）けてその傍（かたはら）に至（いた）る。微風（びふう） 鈞絲（てうし）を吹（ふ）き、嫋嫋（でうでう）として十尺（じつせき）長（なか）し。誰（たれ）か知（し）らん魚（うを）に對（たい）して坐（ざ）するも、心（こころ）の無何（むか）の郷（きゃう）にあるを。昔（むかし） 白頭（はくとう）の人（ひと）あり、またこの渭陽（えやう）に釣（つ）る。人（ひと）を釣（つ）りて魚（うを）を釣（つ）らず、七十（しちじふ）にして文王（ぶんわう）を得（え）たり。いはんやわが釘（てう）を垂（た）るるの意（い）、人魚（じんぎょ）またかねて亡（な）きをや。機（き）なければ兩（ふたつ）ながら得（え）ず、ただ秋水（しうすい）の光（ひかり）を弄（ろう）す。興盡（きょうつ）きて釣（つ）もまた罷（や）み、歸（かへ）り來（きた）ってわが觴（さかづき）を飲（の）む。
<End Translation>